よくある給湯器の故障例や対処法について

2018年01月30日 13時17分

突然の給湯器の故障、万が一のときでも焦らないように対処するには「よくある故障の例」「対処法」を抑えておくと安心です。
 
■​​​​​よくある故障① お湯がでない
給湯器を使っていて明らかに何らかの不具合が起きていることが分かるのが、「お湯がでない」といった症状です。お湯がでない症状が起きたときは故障が原因である場合もあれば、ちょっとした対処法で改善する場合もあります。
例えば、お湯がでないときには先ず、給湯器に電源が入っているかどうかを確認します。電源が入っていなければ給湯器の機能が止まっている状態なので、お湯を出すことができません。停電などがきっかけで一時的にブレーカーが落ちてしまい、給湯器の電源が切れてしまう場合もあります。
また、ガス給湯器の場合は、ガスの元栓が閉まっていれば電源が入っていてもお湯を出すことができません。そのため、お湯がでないときにはガスの元栓が閉まっていないかもよく確認しましょう。
このように故障以外が原因となりお湯がでない場合は、簡単な対処を行うだけで問題が解決されます。しかし、こういった原因以外でお湯がでない場合は、早めに専門業者に依頼して修理をしてもらう、もしくは新しい給湯器に買い替えるようにしましょう。
 
■よくある故障② お湯の温度が安定しない
「お湯の温度が安定しない」ために、ある時は冷水、またある時は高温といったように、給湯器からでるお湯の温度が急激に変わってしまうことがあります。設定温度よりもお湯が熱過ぎる場合は、シャワーを浴びている最中にやけどを負ってしまう危険性もあるため早急に対処しなければなりません。
シャワーからお湯を出すときは、温度が安定するまでに30秒から1分ほど時間がかかります。しかし、いくら経ってもお湯の温度が安定しない、または使っている最中に急激に温度が変化する、といったときには注意が必要です。
温度が安定しない場合に多いのが、水栓金具の不具合や給湯器本体の不具合が原因とされています。給湯器の状態によっては修理、部品の交換、または買い替えが必要です。こういった不具合は自然に改善することはありませんし、放置したことで最終的に全く使えなくなってしまう場合もあるため、早めに専門業者に依頼をして直してもらうようにしましょう。
 
■よくある故障③ 水漏れする
給湯器本体からポタポタと「水漏れ」することがあります。水漏れが起きる原因に多いのが、経年劣化による故障です。長い間使っていたことで給湯器の内部に設置されたパッキンなどの部品が劣化してしまい、結果的に水漏れを引き起こすことがあります。給湯器にはお湯と水を通すための配管がありますが、こういった部分から水漏れが発生すると最悪の場合漏電を引き起こす危険もあるため注意が必要です。
水漏れのような給湯器本体に問題が生じている場合は自分で対処することなく、必ず業者に依頼をして修理してもらうようにしましょう。そして、使い始めてからすでに10年近く経っている場合は、安全性を考慮して修理するよりも新しい給湯器に買い替えたほうが安心です。
 
■よくある故障④ リモコンが使えない
給湯器の本体に関する不具合のほか、リモコンの故障が原因でお湯が使えないことがあります。このような不具合は、ブレーカーが落ちたことで電源が切れてしまっている場合もありますが、リモコン本体が故障している、または配電設備に問題が生じているなどさまざまです。電源が入らない原因がブレーカー以外の場合は、リモコンを修理してもらう、もしくはリモコンだけを新しい機器に交換してもらいます。万が一リモコンが使えない場合は、問題が解決するまではお風呂場に設置したリモコンから操作を行うことで給湯器を使うことができます。
 
■よくある故障⑤ 変な臭いや煙が出たら注意
給湯器を使ってお湯をつくるときに、本体から変な臭いや煙が出てきたときには注意が必要です。ガス給湯器を使っているときに不完全燃焼が原因で、一酸化炭素が部屋中に蔓延してしまうと非常に危険です。そのため、万が一変な臭いや煙が出てきたら給湯器の使用を中断し、部屋をしっかり換気するようにしましょう。また、このような危険な兆候が現れたときには、修理をするよりも新しい製品に交換したほうがより安心です。
給湯器から黒い煙が出たときは危険ですが、中には白い煙がでてくることがあります。お湯を温めたときに排出されるガス中に含まれる水蒸気が、白い煙のように見えることがあるためです。給湯器からの煙が危険な兆候であるかを判断できないときは、業者に依頼して点検をしてもらいましょう。